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母親がとつぜん家出(失踪)した場合に家族がとるべき対応とは?

母親がとつぜん家出(失踪)した場合に家族がとるべき対応とは?

「ある日突然、母親が家出・失踪した場合、残された家族は何をすればいいのか?」

こんな映画やドラマのような話、多くの方が実際に起ったらなどということは、想像すらしたことがないはずです。

明確な数字が出ているわけではありませんが、母親が家出・失踪したり、母子家庭で母親が家を出てしまい、子どもが施設に預けられたりと言ったケースが少なからずあるようです。

母親といえども一人の人間。
家庭でのストレスや人間関係、病気などでだれにも相談できずに家出や失踪をしてしまい、連絡が取れなくなる可能性もないとは言い切れません。

未成年と違って移動範囲もかなり広くなるため、捜索が困難になる場合もあります。

では、実際に母親が家出・失踪してしまった場合、残された家族はどのような対応をすれば良いのでしょうか?

私達がリサーチした内容をまとめたこの記事で対処方法を紹介します。

母親が家出・失踪する原因とは

警察や探偵に行方不明者届を出したり、捜索を依頼したりするときには、母親の家出や失踪の原因を伝える必要があります。

家を出た原因次第では行き先も変わってくるので、普段の家庭環境や母親の言動、あるいは書き置きやメールなどが手がかりとなります。

母親が家出・失踪する原因として考えられることは、次のようなものがあります。

  • 夫(父親)との関係の悪化…夫が家事や育児に非協力的、父親からDV(ドメスティック・バイオレンス)を受けているなど
  • 姑との確執…古くから「嫁姑問題」と言われるように、嫁入りした家庭での価値観や習慣の違いで相性が悪くなる
  • 家事、育児、介護のストレス…昨今はとくに配偶者や配偶者の父母の介護疲れが原因で、母親が家出・失踪するケース
  • 浮気・不倫…熟練離婚が増えている昨今、母親が別の男性と浮気・不倫をして駆け落ちする。
  • 疾病…年老いた母親の場合、認知症による徘徊で突然失踪するケース。この場合、事故に遭ったり体力が低下したりで死に至るリスクも考えられます。

夫や姑など家族と喧嘩した母親が実家に帰る、ということは容易に想像できますが、浮気や不倫ではその相手の家に行くケースが多くなるはずです。

このように、家出・失踪の原因次第で母親の行き先や行動も変わってくるので、原因を明らかにすることが必要です。

捜査を始める前にやるべきこと

普段は家に居るはずの母親がとつぜん行方不明になると、動揺したり不安になったりして、冷静な判断ができなくなってしまうもの。

しかし、家出や失踪はスピードが命。行方不明になってから時間が経つと、発見できる確率も低くなってしまいます。

警察や探偵に届け出る前に家族で捜査を始める場合、あるいは警察や探偵に捜査の手がかり提出するために、具体的にどのような行動を取れば良いのでしょうか?

(1)書き置きの有無を確認する

「探さないでください」や「実家に帰ります」など、家族あてに書き置きやメモがあった場合は、母親自身の意思による家出と見てほぼ間違いないでしょう。

また、書き置きは手書きのものだけとは限りません。
メールやLINE(ライン)なども書き置き代わりになるため、母親から家出をにおわすような連絡が届いていないかどうかも確認する必要があります。

書き置きの内容によっては、何が原因で家出をしたのか、どんな悩みや苦しみがあったのかを知ることができますし、捜索の必要性や緊急性も読み取ることができます

とくに警察や探偵に捜索を依頼する際は重要な手がかりとなるため、母親が突然いなくなったり、長時間帰宅しなかったりした場合、書き置きの有無を必ずチェックするようにしましょう。

何の書き置きや連絡もなく、とつぜん行方不明になった場合は、事件や事故に巻き込まれた可能性も考えられるため、早急に警察に届け出る必要があります

(2)母親の実家へ連絡する

母親の実家へ連絡する
母親の父母が健在の場合、実家へ帰っているケースは非常に多いです。

母親が家出した場合は、まず実家に母親が帰っていないか聞くと良いでしょう。

たとえ母親が両親に口止めしていたとしても、長きに渡って実家へ帰っていることを秘密にするとは考えにくいものです。

(3)母親の職場の帰り道やスーパーなどを確認する

仕事が終わったはずの母親がいつになっても帰宅しない場合は、帰り道で何らかの事件・事故に巻き込まれた可能性が考えられます。

書き置きが残されていなかったり、実家にも帰った形跡がなかったりした場合は、職場やスーパーなど、自宅以外に行きそうな場所を当たってみましょう。

また、認知症で徘徊する人は、目的もなくさまようのではなく、かつて住んでいた家や勤務していた職場などを目指して歩くケースが非常に多いようです
家族がかつて住んでいた家や職場の住所がわかれば、道中で発見できる可能性もあります。

(4)母親の友人や知人、親戚に確認する

母親が家出や失踪をした場合、家族に何かしら問題があるということを言いたくないあまり、自分たちだけで解決しようとする心理が働いてしまいます。

その心中は十分に理解できますが、人探しは多いほど発見率も高くなるため、なるべく母親の友人や知人、親戚などにも確認するようにしましょう。

もしかすると、家族には内緒でも友人・知人に悩みを打ち明けていたり、友人宅や親戚宅においとましていたりすることも考えられます。

(5)母親が持ち出した所持品を確認する

母親の実家へ連絡する
母親が行方不明になったとき、何を持って行ったか、何を残したかも、行き先を判断する大事な証拠になります。

たとえば現金やキャッシュカード(クレジットカード)、携帯電話、数日分の着替え等は、行き先でお金を使ったり、宿泊をしたりということが考えられるため、長期の家出・失踪になると判断ができます。
もし着替えが少なければ、実家や親戚宅などにお邪魔するということもあるでしょう。

あるいは、認知症を患わっているわけでもないのに、現金やスマホなどを置いたまま失踪した場合は、事件性が非常に高くなるため、すぐに警察に届け出るようにしましょう

警察に行方不明者届を出す

書き置きやメールなどがなく、現金や携帯電話は置いたまま、家出の心当たりもないという場合、事件・事故に巻き込まれている可能性が非常に高くなるため、警察に行方不明者届(捜索願)を出しましょう。

ここでは、行方不明者届を出す際に必要な手続きや、警察の対応について解説します。

(1)行方不明者届に必要な手続き

行方不明者の配偶者や同居人であれば、行方不明者の失踪時の住居地、または失踪時の場所を管轄する警察署に、行方不明者届を出すことができます。届出には身分証明書と印鑑が必要です。

行方不明者届には、行方不明になった人の氏名、住所、年齢、特徴(容姿や服装)などの基本情報から、行方不明となった日時、場所や状況、行方不明の原因や動機まで、捜索の手がかりとなることをなるべく多く記載します。

(2)警察は必ずしも積極的に捜索してくれるとは限らない

警察に行方不明者届を出せば、すぐに捜索に協力してくれるというわけではありません。
基本的に、警察は事件性が高いと判断した場合でない限り、積極的に捜索に動いてくれることがないからです。

たとえば、母親が書き置きで「探さないでください」と残していた場合、母親自身の意志による家出で事件性は低いと判断されます。

さらに、家出した母親が「探してほしくない」という意思を警察に伝える捜査願不受理届を出していた場合、たとえ配偶者や同居人が捜索を願い出ても、警察は不受理届を出した本人の意志を尊重し、捜索をおこなうことはありません

(3)犯罪に巻き込まれた可能性がある場合の警察の対応

母親の失踪に事件性があり、警察が捜索に動かざるを得ないと判断した場合は、警察犬による捜索や鑑識捜査、張り込み・聞き込み調査、メディアに協力を要請する公開捜査など、あらゆる捜査の手段を行使します。

警察の捜索によって行方不明者が発見される確率は、行方不明者届が出された当日が最も高く、日を追うごとに発見される確率は低くなります。

行方不明になってから1週間以上が経過すると、発見率が10分の1にまで下がるという調査結果もあるため、母親が夜遅くになっても帰宅しなかったり、認知症の徘徊で行方がわからなくなったりしたら、すぐに行動にでるようにしましょう。

(4)母親が「特異行方不明者」に該当するケース

失踪した母親が「特異行方不明者」だった場合、身体に危険が生じるおそれがある行方不明者に該当するとして、警察は積極的に捜索に動きます。

「特異行方不明者」とは、殺人や誘拐等の犯罪に巻き込まれた可能性が高い、精神障害の状態にある、病人や高齢者で自救能力がない場合などがこれに当たります。
参考:行方不明者発見活動に関する規則

警察が捜索に動いてくれない場合の対処法

母親が特異行方不明者に該当するケースや、事件性が高いと判断された場合に限り、警察は積極的に捜索に協力してくれますが、母親自身の意思による家出や浮気・不倫が原因の失踪では、当然ながら警察も捜索に動いてはくれません。

とは言え、残された家族なら、母親がどこに行ったのか、元気にしているのか、安否が気になるのは当然のことでしょう。
もしも事件性が薄いとして警察が捜索に積極的でない場合は、人探しのプロである探偵事務所に相談しましょう。
探偵事務所であれば、たとえ母親が「探さないでほしい」と書き置きを残していたとしても、捜索に協力してくれます

探偵事務所に依頼する場合も、警察に届け出るときと同じように、氏名や年齢、特徴など捜索に必要な情報はなるべく多く提供するようにしましょう。
手がかりが多いほど早期の発見率が高くなり、その分捜査費用も抑えることができます。

まとめ

家族の大事な一員である母親が家出、あるいは失踪した場合、冷静になって捜索に動き出すことが肝心です。

行方不明者の発見はスピードが命、とくに母親が特異行方不明者に該当する場合は、すぐに警察に行方不明者届を出しましょう

警察が捜索に動いてくれない場合も、そこであきらめるのではなく、探偵事務所に相談して捜索に協力してもらうことも大切です。